コマなし自転車が乗れるようになったとき

コマなしの自転車に乗れるようになった時期といったらだいたい早い子で3歳ぐらい、遅い子でも小学校1年生という人が多いように思う。
自分もかなり遅く、小学生になってからだった。
と、こんな書き方をするとたいがいの人が小学校1年生、もしくは3年生までと思いそうなものだけれども、自分がコマなしの自転車に乗れるようになったのは小学校6年生のときだ。
とはいっても、幼い時にコマなしの自転車に乗れるような練習をしてこなかったわけではない。確か、小学校1年生ぐらいまではなんだかんだ言ってやっていたような気もするし、父親が乗れるようになるまで家に帰らせへんといって猛特訓していた記憶があるのだけれども、結局乗れなかった。
なので、友達と遠出(といっても、そんなに遠くないが)するときは自分だけ足で走っていたように思う(しかも、全然速くない)。わざわざペースをあわせてもらって申し訳なかったと今になって思う。
もうずっと自転車に乗れることはないだろうと思っていた。
だけれども、そんなある日、小学校1年生である妹がコマなしの自転車に乗れた。それを見て、少し練習してみようと思い立ったように思う。なんだろう。兄としてのしょうもないプライドを一応もちあわせていたのかもしれない。
まあそんなこんなで数日後、自転車に乗れるようになった。なぜ乗れるようになったのか、またなぜ今まで乗れなかったのかが不思議でならなかった。
多分、今まではできないと思ってたからできなかったわけで、妹の乗れる姿を見て自分にもできるかもと思い、本当にできるようになったのだろう。
乗れた当時はともかく、今の自分は自転車に乗れるようになった時期が遅かろうが早かろうが関係ないと思っている。
数年後、就活に関しても同じことを思えていたらいいのだけれども。