勝間和代の日本を変えよう
勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2008/09/27
- メディア: 単行本
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第1章 若い人が暗い国
第2章 西原理恵子さんと、最強ワーキングマザー対談
第3章 女性が産める、働ける国へ
第4章 雨宮処凛さんと、脱・ワーキングプア対談
第5章 NYで考えたポスト資本主義
今、日本の社会問題で一番解決しなければならない問題は少子化問題じゃないだろうか。自分が定年退職したときに、働く人がいないなんていう状況、想像しただけでゾッとする*1。
この本では、そのような少子化対策の案として、女性をもっとこきつかって働かせろという案を提案している。
もしかしたら、女性が社会進出をさせるとよけい少子化にむかうのではないか。と思われるかもしれませんが、女性労働力率と合計特殊出生率は比例関係にあると示されており、そのため働く女性が増えると出生率も増えるといわれています
http://www.gender.go.jp/whitepaper/h18/web/danjyo/html/column/column08.html
中には女性労働力率が低いのに、合計特殊出生率が高い国はありますが、少なくとも日本より女性労働力率が高い国で、合計特殊出生率が日本より低い国はこのデータではないようです。
そもそも、自分が少子化を怖がっているのは日本から働く人が少なくなるからなので、女性が働くようになってくれたらこれほど歓迎することはありません。さらに、それで少子化が解決されるのならまさに一石二鳥じゃないですか。
ちなみに、著者自身は別に女性差別をうけているわけではないと思う。むしろ、今まで恵まれてきた環境に生きてきた人間であろう。そんな著者からみても女性差別は行われていると感じている。実際自分も就活のため企業セミナーに行くのだがところどころに女性の社会進出を強調している会社があり、それはつまり女性の社会進出が今まで進んでいないということだろう。
ところで、現在モーニングに連載中のドラゴン桜の続編であるエンゼルバンク。この2巻と3巻にも似たようなことが書かれている。
同僚の男性と二人でコンビを組んでやった仕事。その結果が評価されたはいいものの、評価されたのは自分ではなく男性のみ。しかも評価部分が自分がほとんどやったところ。
さすがにこれはおおげさだとは思うのだが、こんな職場に腹を立てた女性は転職を決意。最終的にベンチャー企業の秘書となるのだが、そのベンチャー企業はというと育児サポート企業であり、なぜそんな企業を作ったのか、それも書かれている。
このマンガによると今、国が重点をおいているのは情報、環境、福祉。また今後日本は人口減少社会であり、女性をどんどん社会進出させていくしかない*2
しかし仕事ばかりして出生率が下がるとよけい労働人口が減るので育児をサポートするような企業を国は望んでいる。
そこで、育児サポート企業、具体的にいうと企業内で保育施設を運営から管理まで行うコンサルタント事業を起業することになったと書かれている。
こう見てみると国は女性の社会進出を応援しているのだから、別に勝間さんが叫ぶまでもないだろうと思われるかもしれないが、そういうわけではない*3。問題は、企業にいる人と女性自身がどう思っていかだ。結婚したらやめるなんてそんな考えはなくせということだろう。OLにっぽんでもそのようなエピソードがあった(あるといったほうがあってるか)。というか、なんだよ寿退社って・・・。妊娠や出産してやめるのならともかく、なんで結婚したらやめるのさ・・・。
- 作者: 三田紀房
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/23
- メディア: コミック
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