ウェブは菩薩である

ウェブは菩薩である

ウェブは菩薩である

目次(amazonより引用)

プロローグ:ウェブの本質は細部に宿る
第1章:「才能の無駄遣い」というラベル
第2章:空気の読めないグーグル先生
第3章:プッシュからプル、ふたたびプッシュへ
第4章:代理人(エージェント)はメタデータで動いている
第5章:フォルダを捨て去ったグーグル
第6章:アマゾンはワタシよりもワタシの好みを知っている?
第7章:合コンでのアドレス交換とマイクロフォーマットの意外な関係
第8章:「これはひどい」で共振するコミュニティ
第9章:人の目線でものを見る方法
第10章:デルのリアルとアマゾンのリアル
第11章:意図せざる協働
エピローグ:メタデータが世界を変える

まず最初に言っておくと、漢字が苦手な自分は本書のタイトルが読めません。
菩薩は『ぼさつ』と読むそうです。
だいたい、菩薩って何?という感じなのですが、そもそも本書のタイトルだけ見てどういう本か想像がつく人がいるのだろうか?と不思議でならない。
まあ簡単に言ってしまうと、この本は今ネット上で起こっているできごとを書いている本で、簡単に言ってしまえばWeb2.0本である。
ただし、著者はWeb2.0はよく分からないと語っており、プロローグをのぞいてWeb2.0という言葉はでてこない。


だいたい1章につき一つのサービス郡について語っており、勘のいい人なら第1章はニコニコ動画などの動画サイト、第8章ははてなブックマークなどのSBMについての章だということに気づくと思う。
笑ったのは第6章の"大半の「あとで読む」タグは、利用者コミュニティ内での流行に、遅れずついていけていることを示すために用いられているものです。"という一文。それを言っちゃいますかと。


本書で著者が一番言いたいことはフォークソノミーについてだろう。人と人がお互いの情報を提供するコメントやタグなどの有用性。
著者はそれを研究対象としており、修士論文のテーマとしたらしい。学部は総合政策学部
はたして、フォークソノミーはどのような時代をたどるのだろうか。そして、Web3.0につづく。