就活のバカヤロー

就活のバカヤロー (光文社新書)

就活のバカヤロー (光文社新書)

目次(amazonより引用)

はじめに 就職活動は大いなる茶番劇
第1章 就活生はイタすぎる
第2章 大学にとって「就活はいい迷惑」
第3章 企業の「採活」 真相はこうだ
第4章 インターンなんてやりたくない
第5章 マッチポンプで儲ける就職情報会社
おわりに バカヤローは誰なのか?

最近バカ売れしているそうです
「就活のバカヤロー」新書がバカ売れ 学生も企業も大学も茶番? : J-CASTニュース
その中の一人が自分であり、現在就活生であったりします。
この本は就活に関わりのある4組(就活生の親も含むと5組?)を視点にあてて書かれた本である。
例えば、面接で『マニュアル本に書いてある言葉をそのまま引用』して使う就活生。
たとえ10年に一人しか留学者がいなくても『留学制度が充実』という企業。
キャリアセンターの職員の昼休みが3時間あっても『就活に熱心』という学校。
一見、アルバイトや就職セミナーにしか見えないが表面は『インターンシップ』。
10年前から何も変わっていない『就活情報サイト』(ただし、これは期待をこめていっているわけであって、ただの批判ではないと書かれている)。


上記の記事にも書かれている「焼肉の生焼け理論」。これは、すなわちどこの会社も少しでも早く他社より優秀な学生をとりたいという思いがあって面接日を早め、内定をはやくだすことを焦って早くなってしまったことを言っている。
これは僕も疑問であって、そもそも、働き始める1年前に面接をやっても、1年の間に成長してしまうというものだ。
ところで、うちの父親は昔、4月に入社してきた社員をみて、面接で自分が判断して合格としたはずなのだが、顔も名前も覚えていないし、それどころかなぜこんな子を雇ったのだろう?と疑問に思ったということがあったらしい。
はたしてそんな中、本当にその学生をちゃんと見ているといえるのだろうか?
特に理系の場合、4年になって研究室に配属され、そこでかなりの成長がみこめる人もいるだろう。しかし、面接はそれより前から始まるのだ。


ところで、この本には各ページの下に『ハミダシ情報』があり、第1章には『就活プラス情報源』(例:『銀のアンカー』 大ヒットマンガ『ドラゴン桜』の作者が描く就活漫画。ストーリーも面白く参考になる)、第2章には『大学の就職支援・キャリア教育・就職実績』(例:『慶応義塾大(東京都)』 ゼミで「無意識下の就活」、しかも卒業生組織「三田会」が日本最強。でも、勘違い学生が発生し、コケることも多い。)、第3章には『おもしろ採用・おもしろ企業』(例:『サイバーエージェント』 採用担当者がどういうわけか美女&イケメン揃い。熱い人たちで学生から支援。非「美女&イケメン」はいじけてしまう?)、第4章には『学生のダメなひと言』(例:『あの、仕事は楽しいですか?』 あのさあ、どうやって答えろって言うんだよ。それともなにか、楽しくないように見えたか?)、第5章には『就活データ集』(例:『1万1485人』 大卒者のうちの、いわゆるフリーター数。某大学では某週刊誌の「フリーター率調査」に大激怒、6年前の抗議文を長らくHPに掲載。)というテーマで書かれており、これがなかなか面白い。