ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書〜なぜ学び、なにを学ぶのか〜

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~

目次(講談社公式サイトより引用)

<1時限目>国語
 金田一秀穂『新しい日本語の予習法』  絵筆のように言葉を使おう
<2時限目>数学【計算問題】
 鍵本聡『計算力を強くする』 数学力とは「真実を見抜く力」だ!
<3時限目>数学【図形問題】
 高濱正伸『小3までに育てたい算数脳』 数学が「見える」ってナンだ!?
<4時限目>英語
 大西泰斗『ネイティブスピーカーの英文法』 考える前に、感じてみよう!
<5時限目>理科【物理】
 竹内薫『99.9%は仮説』 紙飛行機で「世界」を飛べる
<6時限目>社会
 藤原和博『人生の教科書〔よのなかのルール〕』 「情報編集力」を身につけよう
<課外授業>心理
 石井裕之『なぜ、占い師は信用されるのか?』 「自分という他者」を味方につけよう

今でもそこそこの売上を見せる昨年発売された本。にも関わらず古本市場で100円で売っていたので買って読んでみた。
本書はタイトルのように16歳の人達(本書では子供でも大人でもないと書いてあるのでこう記す)に向けて書かれた本で、6+1人の特別講師陣が16歳に送る言葉を記している。
ただし、7人全員が似たようなことを言っているというとそういうわけではない。
面白いのが、数学担当の二人の言葉の違い。確かに、計算担当と図形担当という違いはあれ、同じ数学なのにここまで考え方が違うのかと面白くなる。
例えば、計算担当の鍵本氏は、「別に数学を好きになる必要なんてないし、僕自身数学はそんなに好きじゃない」と語っているのに対し、図形担当の高濱氏は「数学が嫌いな人なんていない」と語ってる。この違いには思わず笑ってしまった。
こんなふうに、人というのはそれぞれ考え方が違うもの。そんな中で誰を尊敬し、またどう学ぶか、それが今の16歳に必要なことなのかもしれない。


また、親や先生というものは勉強の大切さ、たとえば大学に入るためには勉強しなければいけない。国際社会になる昨今、英語ができなければいけないというように話す人が多いと思うのだが、本書ではそういうことも話でいるのですが、その他にも勉強の面白さというのが書かれている。
この本を読んだら、勉強をしなければならないという気持ちから、勉強をしたくなるという気もちに変わるかもしれない。