ラブシャッフルとゲーム的リアリズム
昨晩、晩御飯を食べていたらリビングで妹が『ラフシャッフル』というドラマを見だした。
このドラマは、男女4組がそれぞれのパートナーを交換するといった話で、週1回ずつパートナーをチェンジするといったもの。
第1話は見ていないが、昨日は思わず見入ってしまった。
はっきり言っちゃうと、ストーリーはかなり面白いというわけではない。少しテンポが早すぎるような気がするし、わけわからんと思う部分も多い。
ただ、キャラクターがいい。それぞれに個性があり、それぞれに暗い過去を持ち合わせているといった設定で、心をゆすぶられる。
ストーリーにそってキャラクターが動いているのではなく、キャラクターがストーリーを動かしているといった感じだ。
さて、それはともかく、このドラマの最大の特徴はやはりタイトルにあるようにそれぞれのパートナーを交換する(=ラブシャッフル)という設定。
しかも、また1週間たつとパートナーチェンジをするという。
ふと、先日読んだ『ゲーム的リアリズムの誕生』という本を思い出した。
『ひぐらしのなく頃に』というノベルゲームがある。
僕はやったことがないのだけれども、1章1章が同時系列となっており、つまりループ作品とのことだ。
ゲームといっても選択肢などはなく、ただただ読み進めていくだけらしいのだが、ループ設定というものがゲーム、すなわちバッドエンドになれば初めからやりなおすようなゲームのように感じるという。
何となく似ていると思いませんか? ラブシャッフルと。
あ、似てないですかそうですか。
つまり言いたいことは、ラブシャッフルの設定をいわゆる美少女ゲームのストーリーに利用すると案外話題になるんじゃないかということだ。
普通の美少女ゲームなら自分で選択肢を選んでルートを選ぶと思うのだけれどもこの場合は、ルートは決められており、1週間のうちにどのようにすごすかというもの。1週間たてばたとえ嫌わても好かれても終わりになるわけではなく、強制的に次のルートにうつされる。
ただ、自分が美少女ゲームというものをほとんどやったことがない(正確にはフリーソフトしかやったことがない)ので、もしかしたらこういう設定の美少女ゲームはあるのかもしれないが・・・。
ドラマの感想にもどる。
ドラマの中では1週間といっても放映では2,3週間に一回なのだろう。と思ったら、さっそく来週2回目のパートナーチェンジが行われるらしい。
ということは、再来週になればもう最後のパートナーということになるのだけれども、その後はどうなるのだろうか? 3ヵ月後にいろいろなことが起こることが約束されているそうなので、1クール分やるとは思うのだが・・・。
なかなか展開が予想できないドラマだ。そういう意味でも面白いドラマといえる。
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